2014年7月4日金曜日

春かぼちゃ


先日、かぼちゃの収穫が終わりました。

世間でのかぼちゃの旬はいつだか分かりませんが、こちらではだいたいGWくらいから始まり、7月中旬までで早出しのかぼちゃが終わります。かぼちゃはけっこう涼しい気候(正確には寒暖の差がある気候)が好きですから、真夏でもできないことはありませんが、暖かい南薩ではこれくらい早い方が品質のよいものができます。

今期は、かぼちゃの花が咲いて実がつくくらいまではとても順調で、大きなよいかぼちゃがたくさん成りました。ですが、5月始めくらいに台風のような天候の時があって、随分葉っぱが傷んでしまいました。

そのせいなのかどうなのか、熟期が遅れてしまい、完熟したのが6月下旬の梅雨まっただ中。天気のせいでなかなか収穫ができませんでした。かぼちゃは、成り口(果梗)が乾燥しないとすぐにカビが生えてしまうので、晴れた日にしか収穫ができません。

そんなわけで収穫日がずるずると後ろ倒しになり、梅雨の合間に少しずつ収穫していたら、最後の方はもう過熟な感じになってしまいました。

かぼちゃが熟れすぎるとどうなるか、というと、簡単に言うと持ちが悪くなります。かぼちゃというと1ヶ月くらい保存しても平気な印象があると思いますが、熟しすぎるとすぐに悪くなるんですよね。味も、ベストではなくなります。そしてなにより、収穫が遅れるとなぜか内部から割れたり、表面にキズが入ったりして商品性が無くなってしまいます。

そんなわけで、最後に収穫した分は全部農協に出荷して、最初の方に収穫したものを「南薩の田舎暮らし」で販売することにしました。収穫、というと簡単に思いますが、「今だ!」というベストな時に収穫するのは意外と難しいんですよね。

2014年7月3日木曜日

すももの品種がわかりません


現在ネットショップでも販売中の"南薩コンフィチュール「すもも」。実は私たちもよくわかっていないことがあります。それはすももの「品種」。

大浦町では以前栽培振興されたとかで、すももの樹が随所にあります。結局、産業としてはすもも栽培は成り立たなかったので、みなさん家庭用で消費されているんですが、この時期になると「大浦ふるさとくじら館」では、すももがドッサリ売られています。

しかも、家庭用の余りを物産館に持ってくるわけで、それで儲けようとしていないのです。だから、激安です。1キロで100〜150円が相場でしょうか…。日本一すももが安い物産館だと思いますよ、実際。

で、物産館で売っているすももと「南薩の田舎暮らし」のコンフィチュールになっているすももでは、実は品種が違うんです。物産館で売っているのは、果皮が硬くて未熟な時にかなり酸っぱい品種なんですが、うちのは果皮が軟らかくて薄く、未熟な時でもあまり酸っぱくない品種です。熟す時期も2週間くらい違います。

でも、その品種名がよくわからないんですよね。10数年前に親戚が植えたみたいなんですが、もはや正確な品種名が分からなくなってしまいました。すもも栽培のプロに聞けば分かるんでしょうが、このあたりにはすももの専業果樹農家もいませんしね…。

そして、うちのすもも、物産館で売っているものより圧倒的に美味しいんですよ、悪いけど。その代わり日持ちもとても悪くて、2、3日でダメになってしまいます。美味しいのに日持ちせず商品性が悪いので、コンフィチュール(ジャム)に加工して売ることになりました。

そして、家庭での栽培だから当たり前ですが、無農薬はもちろん無施肥ですし、完熟果だけを樹上で採っていますから生食でもすごく美味しいです。それをジャムにしているわけですから、いいものができないわけがありません。素材がよいと美味しいものを作るのは楽ですね。

でもこのコンフィチュールをもっとたくさん作っていこうと思うと、すももの木を増やしていかないといけません。でも品種が分からないのでどうしたらよいか…。果樹苗木のカタログで見たり、インターネットで検索してみても、いまいち「コレだ!」ってのがないんですよね。

大浦町が栽培振興しようとしたいくつかの品種の中の一つであることは間違いないので、当時のことを覚えている方がいらっしゃいましたらどのような品種があったかぜひ教えてください。

■ご購入はこちらから → 南薩コンフィチュール「すもも」

2015.6.8追記
町内の方から、「それはメスレーという品種だよ」と教えてもらいました。ありがとうございました!