2015年3月7日土曜日

今年のお米づくりが始まりました

今日は、狩集農園さんの手伝いでお米(稲)の種まきでした!

種まきといっても、もちろんパラパラと手で撒くのではありません。お米の苗は30cm×60cmの薄い箱を苗床にして育てるので、この箱に土と種をベルトコンベアーで入れていく作業です。

こう書くと機械化されているように聞こえるのですが、実際は多くが手作業。確かに土を入れる(種の下に土を敷くのと、種を播いた後で覆土するのの2回入れる→写真の2つの大きな袋は土が入っている袋です!)のは機械でやりますし、種を播くのも機械ですが、その段取りをしたり調整をしたり、なにより資材を運ぶのは人間です。

とはいえ、機械化している以上、普通の人がイメージしている「農作業」ではなくて、半分は機械相手の仕事かもしれませんね。

ところで、お米の苗作りですが、このあたりで米作りをしている他の農家では、この段階で既に2回農薬を使います。種の消毒と、苗床で雑菌を繁殖させないための農薬です。

でも狩集農園さんは農薬をできるだけ使わない米作りを心がけているので、種の消毒は「温湯消毒」という方法で行い、雑菌を繁殖させないための農薬は「タフブロック」という薬を使います。

「温湯消毒」は、簡単に言えば熱湯消毒です。でも熱湯を使うとお米がゆだってしまい死んでしまうので、60度のお湯で9分ほど消毒します(種子が死なないギリギリの線!)。これ、いつか詳しくお伝えしようと思いますが、結構大変な作業なんですよね…。

そして「タフブロック」はいわゆる「生物農薬」で、敢えて無害な菌を繁殖させることで雑菌の繁殖を抑えるものです。

ちなみに、苗箱に入れる土も化学的に殺菌したものではなく、熱殺菌をした土を使っています。そう、一般的にはあまりイメージがないと思いますが、土も殺菌して使うものなんですよね。

このように、一口に「無農薬」と言っても、単に栽培期間中に農薬を散布しないということだけではなくて、細かいところでいろいろ工夫しなくてはならないので大変です…。

この苗を分けていただいて、私も無農薬・無化学肥料の米作りを今年も行う予定です。これまでは自家用のみ(残りはしょうがなく農協に出荷していた)でしたが、今年は南薩の田舎暮らしでも自作のお米を販売したいと思っております!(近日発表予定)

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