2015年4月10日金曜日

代掻きに恵みの雨

いよいよ田植えの時期が近づいてきました。

田植え前の最も重要な仕事は、ずばり「代掻き」です。代掻き(しろかき)というのは、田起こし(耕耘)した田んぼに水を張り、そこをトラクターなどで掻き回す作業です。

これにより、泥が細かくトロトロになって、田植えができるようになります。そしてもう一つ非常に重要なのは、代掻きの時に田んぼの地面(ちめん)が水平になるよう、ならすこと!

しかしこれが難しいんです。周りに比べて盛り上がっているところから低いところへとトラクターのロータリーで土を引っ張ってくるんですが、そんな精密な作業はできませんから結局はカンです。それにやっているうちに田んぼが泥でぐちゃぐちゃになってきて、どこが高いのか低いのかよくわからなくなってきます。

それで、「まあいいかな、この辺で」という感じで終わります。

が、実はこの代掻きが後々の管理作業のしやすさを決めているんです。というのも、深いところ浅いところがあると生育が一定しませんし、浅いところには草が生え、深いところにはジャンボタニシ(稲を食べてしまう怖ろしい外来生物)の被害が酷くなります。

もちろん、田植えだって代掻きをキレイにしていたほうがやりやすい!

代掻きがキレイにできたら、田んぼづくりも半分は成功したようなものですね。

でもこれ、人の力だけではうまくできません。代掻きは水がたっぷりないとできないのですが(というのも、田んぼに始めて水を入れるときはかなり大量の水が必要になるから)、用水路には水がいつも十分にあるとは限らないからです。

今年は雨がたくさん降ったので予定通り代掻きができましたが、去年はなかなか水がなくて代掻きが遅れました。遅れたので代掻きが雑になり、結局生育もよくなかったんですよね。

なんだか最近雨ばかりで変な天気ですが、田んぼには恵みの雨でした!

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