2015年10月31日土曜日

廃材でロフト作りました

うちの農業倉庫の中に「ロフト」を自作しました。写真は、床を張る前の様子。まあ、床と言っても構造用合板を張るだけですけど。

実は、別にロフトが欲しかったわけではないんです。モノの置き場所には困っているので、置き場所はあった方がいいですけど、農業で使うものは大体重いので、ロフトみたいなところに置くのは手間ですしね。

じゃあなんでロフトを作ったのかというと、夏の台風15号で物置が2つ倒壊したんですが、それで廃材が大量に出たんですよね。折れたり曲がったりしてなければそのまま物置を再建したんですが、折れている部材もあってそのままは再建の材料にはならなさそうでしたし、かといって捨てるのはもったいないし。とりあえず倉庫の中に置いておこうと思ったんですけど、それも邪魔だし・・・。

というわけで、もう使っちゃった方が早い! と思って、2日くらいかけてロフトを作ってみました。構造用合板だけは買ったので7千円かかりましたが、使ったお金はそれだけです。

でも廃材を使って作ったので、やっぱり強度が全然ダメそうですね。人が4、5人載ったくらいでは壊れないと思いますが、上を歩くと弱い部分がちょっとたわむ感じがします。軽いものしか載せられないですね、ここには・・・。

廃材を利用するのが目的でしたが、こうして出来てみると、ちゃんとした部材を買って丈夫なものを作った方がよかったかなー、などと思ってしまいます。

ちなみに、まだ廃材が余っているので、次は家族に喜ばれるようなものをつくってみたいです!(ノーアイデア)

2015年10月19日月曜日

「つばめ文庫」の出張販売も楽しみ!——珈琲を飲む会情報(2)

さて、11月15日開催の「海の見える美術館で珈琲を飲む会vol.2」の目玉は、なんといっても古本の出張販売!

鹿児島市武岡にある「つばめ文庫」さんにイチオシの古本を持ってきていただきます。

「つばめ文庫」は、鹿児島市での様々なイベントに出店されており、 例えばアミュでやってる「デイライトパーク」などで目にされた方も多いのではないかと思います。でも実は私も武岡の店舗には行ったことがなくて、先日ようやく行ってきました! というわけで、珈琲を飲む会への予習として、「つばめ文庫」の紹介をさせてください。

といっても、「つばめ文庫」の紹介は既にいろいろなところ↓でされているので、私は本棚中心に行きますね!
 古書店で見つかる浪漫派ツーリズム
 かごしま一番星 自分らしい生き方を探して


「つばめ文庫」の得意ジャンルは、郷土誌や民俗学だそうです。古本屋は、新刊書店と違ってお店ごとに品揃えにかなりの個性が出ますからそれが面白いところです。

そして一口に「郷土誌」といっても、「○○町郷土誌」みたいなものを充実させている古本屋もあれば、郷土誌の理論に強いところ、地元の人が書いているもの(○○史談会みたいなところが出している本)に強いところ、また郷土の歴史資料(昔のパンフレットや雑誌など)に強いところなどいろいろありますよねー。


民俗学の棚はこちら。『論集 日本文化の起源』が気になります。それ以上にウズウズするのは『大日本及全属国の郵便切手』という怪しい資料! こういう怪しい資料に出会えるのも古本屋ならではですよね。柳田國男、折口信夫、宮本常一といったメインストリームの人気がある本より、ちょっと傍系の研究書が多いのも興味を引きます。


そして「本で旅する」をテーマにしている「つばめ文庫」らしく、旅関係の本の棚は眺めているだけでもひときわ楽しげです。


『世界探検史』なんて興味深いですね。


『アラビア奥地行』なんてそそります。『仏蹟巡礼行』も気になりますねー。

私自身は紀行文学はさほど読んでいないのですが、「探検文学」は好きです。最近一番面白かったのは河口慧海の『チベット旅行記』! ほとんどヴェルヌの『八十日間世界一周』を彷彿とさせる、良質なエンターテインメントのような本でした。しかも資料的価値も高いという第一級の探検文学です。

他にも『マゼラン 最初の世界一周航海』なんてのも意外と面白かったです。世界の果てまで行ってみたけど怪物とかいませんでした、という報告がこの本でされているんですが、古代ギリシア以来の世界観が2000年の時を超えて修正されているかと思うと感動すら覚えます。

ちなみに、この日に私が購入した本は、『写真集 明治大正昭和 加世田』、『私と農学—名著を読む』、『幕末の薩摩―悲劇の改革者、調所笑左衛門』の3冊でした。


『写真集・・・』にまだ値札が付いていなかったため、その場で値付けする店主の小村さん。

「値付けしてない方が悪いので・・・」といってかなり割引してもらいました。ありがとうございます!

「海の見える美術館で珈琲を飲む会vol.2』の当日は、14:00から「困ったときの本頼み! —生き方に迷っても—」と題して小村さんに講演もしていただきます。

普通、生き方に迷った時は本の知識なんかに頼ってはいけない、と言われますよね。先輩のアドバイスを聞けとか、内なる直観に従えとか、まあいろいろ考え方はありますが、あんまり本には頼らないものです。

私も講演の内容は事前には聞いていないのですが、たぶんハウツー本や自己啓発本に頼るとかそういうことではなくて、もっと高尚な!アドバイスが聞けると思うのですごく楽しみです。

イベント当日はコーヒーを飲むだけだとかなり暇だと思うので、ぜひ「つばめ文庫」の本棚を覗いていただいて、このイベントがなければ決して手にとってはいなかっただろう一冊と出会っていただけたら幸いです。

2015年10月15日木曜日

松元省平 写真展「今夜も庭に、星が降る」を開催します!——珈琲を飲む会情報(1)

1ヶ月後に迫った「海の見える美術館で珈琲を飲む会vol.2」!
 今年は去年よりだいぶパワーアップして、盛りだくさんになっています。

というわけで、何回かに分けてコンテンツの紹介をしていきますね。

まずは写真展!

去年は、笠沙にあるダイビングステーション海来館さんの水中写真の展示をやりましたが、今年は海から空に目を転じます。

松元省平 写真展「今夜も庭に、星が降る」の開催です。

南薩って星が綺麗なんですよ。晴れて空気の澄んでいる時はそれはそれは素晴らしい夜空が見られます。平成8年には、旧加世田市が星空継続観察日本一にも選ばれていますし、特別なところ(山の上とか)に行かなくても天の河が見られるんです!

そういう南さつまの夜空を撮り続けているのが小湊在住のプロの写真家・松元省平さんです。松元さんは岡山出身で神戸が長かったようですが、奥さんのご実家がある小湊へ数年前に移住され、移住されてから星空を撮影するようになったのだとか。

撮影場所は、多くが自宅の庭からということで、「今夜も庭に、星が降る」というタイトルにさせていただきました。


この展覧会を企画するにあたり、松元さんの星空写真を笠沙美術館で展示する価値というか、ウリはなんなのだろうと考えました。

松元さんの写真がいくらキレイな星空写真といっても、極端に言えばハッブル宇宙望遠鏡で撮った写真とか、すばる望遠鏡の写真とかの方が、それは圧倒的にすごいわけです。NASAのWEBサイトには「今日の宇宙写真」というコーナーがあって、いつ見てもAmazingな写真が載っているんですけど、例えばこれらの写真を展示するのではなく、松元さんの写真を展示することの強みは何なのか。

それはまさに、それらが特別な施設や場所で撮ったものではなく、松元さんが南さつま市の自宅の庭から撮った、という日常性にあるんだと思います。こんなに身近にキレイな星空がある地域は、そんなにないんじゃないでしょうか。

星空写真というだけならもっと素晴らしい写真はいくらでもあると思いますが、暮らしの中で撮られたありふれた風景だからこそ素晴らしいというが私の考えです。我々の屋号も「南薩の田舎暮らし」ですしね! ちなみにロゴも夜空なんですよ!

でももちろん、やっぱりプロが撮った写真ですから、私みたいなシロウトが撮った写真なんかとは比べものにならない美しさです(というか、私は未だに星空写真がうまく撮れないんですけど)。ありふれた風景を、美しく切り取る、というのが技術ですね〜。

当日は、こうした美しい写真をあまりお金をかけずに簡単な機材で撮る方法、そして星空の楽しみ方そのものも、ギャラリートーク「私の星空散歩」と題して松元さんに語っていただく予定です。

写真展は11月11日(水)〜16日(月)の6日間開催しておりますので、「海の見える美術館で珈琲を飲む会」は都合が悪いという方も、写真展だけはご覧になってください。

南さつま市の美しい夜空の魅力を再発見すること間違いなしだと思います!

【情報】
松元省平 写真展「今夜も庭に、星が降る」
場所:笠沙美術館
会期:2015年11月11日(水)〜11月16日(月) 9:00〜17:00
入館料:無料
11月15日(日)には松元省平さんによるギャラリートーク「私の星空散歩」を開催。

2015年10月11日日曜日

「公民館 de 夜カフェ」を開催しました!

昨日、「公民館 de 夜カフェ」というイベントを開催して大好評でした!

これはザックリ言うと、"敢えて"田舎の公民館でおしゃれなカフェをして、近所のママさんたちに楽しんでもらおうという企画なんですが、40人近いご来店がありました。

開店時間は18:00〜23:00でしたので来客は結構ばらけるかなーと思っていたのですが7時台にお客さんが集中。7時台に来られた方は、注文されたものをなかなか出せなかったり、おもてなしできなかったりで、ちょっと申し訳なかったです。慣れない仕事だったのもありますし。本当すいませんでした…。

逆に遅い時間にはかなり空いてきて寂しい感じにもなったので、遅い時間に目玉を作る何て工夫もした方がよかったかもしれません。

そしてうちの台所事情を明かしてしまうと、多くの方に来ていただいたにも関わらず、実はちょっと赤字になってしまいました。これも反省点の一つ。値段設定もちょっと安すぎたかもしれませんね…。あと、意外とお酒を飲む人が少なくて、たくさん仕入れたお酒が赤字を増幅させましたね。うーん、仕入れって難しいです。

でも今回は元々営利を目的としたイベントじゃなかったので赤字でもOKです! 何しろ、公民館の飾り付けだけで5000円くらいかかってます! テーブルクロスの布も購入しちゃいましたし。利益とか考えてたらそんなのできないです。

でも当然のことですけど奉仕活動というわけでもないです。地域の人と一緒になって楽しめる場をつくれたらなーということであって、自分たち自身が楽しむためというのが一番の目的だったと思います。とはいっても赤字だと後が続かないので、今後(があるかどうかわかりませんが)は少なくとも赤字にならないようにしていかないといけませんね。

ちなみにお酒以外で売れ残ったのが「ブラウニー」と「バニラアイス」。どちらも手作りでお得感は他のメニューとあんまり違わなかったはずですが、どうして売れ残ったのか?後から考えてみたんですが、この2つは、「くるみとキャラメルのタルト」とか、「スリランカカレー」といった他のメニューに比べると名前が平坦で”引っかかり”がない感じなんですよね。もう少し商品の特徴とかウリを伝えるちゃんとしたネーミングにすればよかったなと思いました。ネーミング大事です!

あ、でもお酒とこの2つ以外は、ほとんど準備したものが捌けた感じでした。赤字だったのはご愛敬(笑)として、それ以外の面ではまあ成功と言っていいんじゃないでしょうか?

昨日来ていただいた方、お知らせその他にご協力いただいた皆様、バーテンを勤めていただいたTさん、急遽ヘルプに入っていただいたNさん、公民館を快く貸し出して下さった有木集落の自治会長さん、様々な方のおかげでイベントを成功させることができました。この場を借りて深く御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします!