2016年11月29日火曜日

鹿児島の古本屋5名店——石蔵古本市情報

Facebookでは既に告知していますが、12月9日−12日に、「石蔵古本市」というイベントを開催します!

これは、万世の丁子屋にあるステキな石蔵(登録有形文化財)をお借りして、そこに古書店さんに集まってもらい出張販売していただくもの。

あれ? 農業やジャムには何の関係があるの? と思うかもしれませんが、実は何の関係もありません! さらには、私自身、古本業界とも別に関係はないですし、そんな「南薩の田舎暮らし」が古書市を主催すること自体、不思議な巡り合わせなんです。

そんな遊びみたいなイベントやってないで、農業をしっかりやりなさい! という声がどこからともなく聞こえてきそうですが、(ブログには書いていないだけで)農業の方もしっかりやっておりますのでご安心ください(本当か?)。

…というわけで、この田舎で古書を販売するという一見無謀な企画にご賛同いただき、当日万世、丁子屋石蔵にお店を構えて頂く5軒の古本屋をまずはご紹介します(50音順)。

■あづさ書店 西駅店

鹿児島市中央町30-7-1F 099-254-5048
この店で20年近く本に食べさせて頂き、古本ニーズの時代変遷と共に歩んでおります。
当日は美術モノを中心に郷土史、読み物などバラエティに富ませたい考えです。
あづさ書店さんには、実は行ったことがありません。お店の前は(車で)何度も通っているのですが…。ところで、「西駅店」というのがいいですよね。私も未だに「中央駅」が馴染めなくて、なんとなく「西駅」から脳内変換して「中央駅」にしているクチなので、「西駅店」とかいわれるとそれだけでいいお店な気がします。

■泡沫 (うたかた)

(出張販売などイベント専門店)
イベントに古本屋として出店したり、泡沫サロンを開催したりしています。
「貴方のアンテナをふるわす本」を並べます。
以前は、天文館の七味小路で「古本喫茶」をしていました。そのお店がまだあった頃、某読書イベントに参加させてもらい、とてもいい刺激を受けたのを覚えています。ここの店主さんは古本屋には極めて珍しい女性の方で、やっぱり本の並べ方なんかも、他のお店とはちょっと変わって独特なセンスをしています。

■古書リゼット (レトロフト内)

鹿児島市名山町2-1 レトロフトブックパサージュ1F 090-7982-4380
普段のご来店は「レトロフトブックパサージュ」にお越しくださいませ。
「自家焙煎珈琲kissako」「オーガニック野菜『森のかぞく』」等のお店と同居した不思議な空間をお楽しみ下さい。
レトロフトにある古本屋さんです。「南薩の田舎暮らし」が稀にレトロフトに出店する時、暇な時間にいつもここで本を買うのですが、なんだかいつも値引きしてもらっているような気がします。思想、哲学、芸術などの本がとても充実していて、「暇とお金があったらあの本を買いたいなあ」みたいに思っている本がここに何冊もあります。

■特価書店

(ネット通販専門店)
地元・加世田からの参加です。よろしくお願いします。古本全般を持参いたします。
個人的に、一番楽しみにしているのがここです。ネット上ではリアル店舗があるように書いているので、こちらに越してきてから一度探し回ったことがあります。でも今は店舗はなくて、ネット通販のみということでした。どんな古本屋さんなんでしょうか。遂にそのヴェールが剥がされます!

■つばめ文庫

鹿児島市武岡一丁目23-7 サブセンターたけおか 099-281-2729
住宅街のど真ん中にある、不定期営業の古本屋です。最近では主にネット(Amazon、「日本の古本屋」など)を中心に販売しています。また今回のような催事での出店も多く行っています。詳細はブログ「つばめの旅日記。」をご覧くださいませ。今回は多様なジャンルの出品を行います。
今回、古本屋さんのとりまとめをしていただいているのが冒頭写真の舞台でもある「つばめ文庫」さんです。「つばめ文庫」さんは、実店舗はありますが現在はネット通販をメインにしていますので開店日もかなり限られています。店主さんが私と同世代で、(一方的に)親近感を覚えています。「石蔵古本市」は「つばめ文庫」さんの存在に負うところが大きくて、「つばめ文庫」の協力がなかったら実現していないのは確実です。ちなみに、「つばめ文庫」は読書会などの取り組みも精力的にやっていて、私の知る限り、鹿児島で一番積極的な古本屋だと思いますよ!


という、鹿児島の古本屋5名店に集まってもらいます。ちなみに、(歴史書を紐解いて確認してはいませんが)鹿児島の古書籍商組合史上、鹿児島市外での古書市開催は初めてのことだそうです。もちろん、古書店さんが単体で出張販売することはそれほど珍しくないみたいですが、このように「複数店舗が集まって」鹿児島市外で古書市を開催するのは初めてだそうな…。

うまくいけば、他の地域でも開催するなんてこともあるかもしれませんが、逆に散々な結果だったら「やっぱり田舎で本を売ったって無理」となりそうです。軽い気持ちで企画したのに、責任重大なイベントになってきました。

というわけで、12月9日(金)−12日(月)は、南さつま市加世田万世、丁子屋石蔵にぜひお越し下さい!


【情報】
「石蔵古本市—万世*丁子屋石蔵」
日時:12月9日(金)-12日(月)10:00-17:00(初日13:00〜、最終日〜15:00)
場所 :南さつま市加世田万世 丁子屋石蔵
参加古書店:あづさ書店 西駅店泡沫(うたかた)古書リゼット(レトロフト内)特価書店つばめ文庫
協力:南さつま市立図書館(12月11日(日)11:00より、会場にて除籍本の無料配布を開催) 
主催:南薩の田舎暮らし
Facebookイベントページでも順次案内を差し上げる予定です。

2016年11月18日金曜日

【告知】11月19日(土)マルヤガーデンズで講演します!

相変わらず直前の告知です!

明日、11月19日(土)、「南薩の田舎暮らし」店主(私)が鹿児島市のマルヤガーデンズで講演します。

演題は、「田舎工学序説」!

何が飛び出すんでしょうか…?

…何も飛び出さなかったらすいません。

実は、私も実際スライドを作ってみるまでどんな話をしたいのかよくわかってなくて、それ以前に、ここのところ農作業やイベント開催に追われていて、内容を考えるのも先延ばしになり、結局準備に着手したのが今週に入ってからでした。

それが、つい先ほど発表資料が完成したところです(よかった間に合って)。

どんな話になるか、目次だけ載せておきますね。

1.プロローグ
2.田舎に越してみて
3.田舎工学
4.Case Study 新潟県村上市
5.場の活性化の力学
6.田舎工学の基本定理

それでは、明日、マルヤガーデンズでお会いしましょう!

【情報】
Tech Garden Salon
日時:2016年11月19日(土)15:00開場 15:30-17:30講演
場所:マルヤガーデンズ 7F 入場無料(定員50名)
講演テーマ「田舎工学序説」
演者:窪 壮一朗  百姓、南薩の田舎暮らし 代表

詳しくは→蔵前工業会 鹿児島県支部のWEBサイトにて

2016年11月13日日曜日

「海の見える美術館で珈琲を飲む会vol.3」ありがとうございました!

本日、「海の見える美術館で珈琲を飲む会vol.3」を開催いたしました!

たくさんの方に来ていただき、充実した会になりました。お越しいただいた皆様、ご協力いただいた皆様、そして出店者や関係の皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました!

ちょっと心配だった天気も、午前中は快晴で日差しが強すぎるくらいでした。ご来館いただいた皆様は、素晴らしい風景が堪能できたのではないかと思います。

ところで、今回ちょっと誤算がありました。それは、地元でイベントがありすぎたこと! 川辺では「かわなべ磨崖まつり」、金峰では「金峰2000年橋竹燈籠音楽祭」、大浦・笠沙でも駅伝、そして坊津では「特産市」! うーん、人出が分散されましたねー。なので、想定よりも、地元の方の参加が少なかったように見受けられました。それでも、大人156人、子ども25人(推計)のご来館があり、計180人くらいの方にお越しいただいたようです。

本当にありがとうございました。

というわけで、当日の模様を少しお伝えいたします!

珈琲を昨年に引き続き淹れまくっていただいた「珈琲と洋酒 水」のマスター。昨年は一人でしたが、今回はご夫婦での出店でした。初めての共同での出店だったそうです。

昨年は珈琲をお待たせしまくって、整理券を急遽配布し、確か最大で20人待ちくらいの状況に陥った記憶がありますが、今年は2人体制なので(やはり整理券は配っていましたけど)それほどの混雑はありませんでした。よかったです! ものすごく忙しい中でしたが、珈琲をとても丁寧に淹れていただきました。

「南薩の田舎暮らし」も今年はかなりお菓子を増やして出店しました。やっぱりタルトがあると華やかですねー。

それから、今年はドリンクスタンドもやりました。自家製ジンジャーエール、レモネード、 梅サワーです。

ホットもできるように準備していたんですが、なんとホットは1杯しか出ず…。今日は結構暑かったですもんね。こういう天気次第のものは読めないからしょうがないです。

坊津の「食堂 勝八」は、昨年は双𠝏鯖ピザでしたが、今年は鯖が不漁で全然獲れないというまさかの事態により、鯖じゃないピザでの出店です(これも美味しかった!)。

しかしそれにしても、ホームグラウンド坊津での「特産市」に出ないで「珈琲を飲む会」への出店ということになって、なんだか申し訳ない気持ちでした。売り上げ的には遜色なかったのではないかと思いたいですが…。

ちなみに、鯖は11月になってようやくちょっと獲れはじめたということです。一安心ですね。

「ZAKCAR byオート・エス」は、雑貨の販売とレザークラフトのワークショップでの出店。

このワークショップ、大人気でひっきりなしにお客様が。先日の「しやくしょマルシェ」でも休む間もないほどでしたが、今回もたくさんの方が自分なりの皮のブレスレットをつくられていました。

ちなみに、うちの娘もまた作ってもらってました!

午後になって、ちょっと薄曇りになってきて、過ごしやすい天気になりました。

つばめ文庫」も昨年に引き続いてのご出店。昨年もそうでしたが、気合いが入りすぎて、朝はかなり早く到着したそうです(前泊まで検討されていたとのこと。多分このイベントに一番気合い入ってるのはここです)。

「つばめ文庫」さんはSNS上でもかなりこのイベントのCMをしてくれて、広報効果大でした。「つばめ文庫」の周辺には、一種の読書サークル(?)みたいなものがあるのですが、今日その方々が来て下さって、まるでそこで読書会でも開催されるみたいになってました。人が、本を縁にして集うなんてステキなことですね。

そして、2時からはトクダマサミさんのギター演奏! 待ってました!

……最高でしたね!

即興演奏なので何が飛び出すのか主催者の私にも事前にはわかりません。演奏が始まったら、みんな「おおっ!」って感じで聴き入っていました。

特に2回目(3時くらい開始)の最初の方なんかは素晴らしかったです。やっぱり音楽がある空間ってのはまた格別です。演っていただいて本当によかった…。

でも運営的には、午後にギター演奏があるということで今回は午後にお客さんが集中して、午前中がかなり少なかったようなので、やっぱり午前・午後にそれぞれ催しを設けないといけないなあと反省しました。

こうして、事故もなく、天気の崩れもなく、無事「珈琲を飲む会」を終えることができました。

今回、個人的によかったと思うのは、来て下さった方の滞在時間が長かった(ように見える)ことです。本当にゆっくりとした時間を楽しんでいるようでした。

「ただ景色を眺めながら珈琲を飲む」というこのイベントの趣旨が実現できていたように感じました。素晴らしい景色と美味しい珈琲で、しばし日常を忘れ、心を遊ばせる時間になったのではないかと思います。

終了時刻は昨年より30分繰り上げ、16:30にしましたが、日没の時間との兼ね合いはちょうど良かったですね。

出店者のみなさまも、片付けを相互にご協力いただき、爆速での撤収作業でした。本当にびっくりするほどのスムーズさでした。主催者には至らない点も多々あったと思いますが、終止ゆるやかな雰囲気で、(主催者なのに)くつろぐことができました。出店のみなさま、お客様のみなさまのお陰だと思います。

繰り返しになりますが、みなさん、ありがとうござました!

来年もやるとは決まっていませんが、たぶんやると思います。また笠沙美術館でお会いしましょう!

2016年11月12日土曜日

主役は風景——珈琲を飲む会vol.3情報

「海の見える美術館で珈琲を飲む会」、いよいよ明日です!

このイベントの主役は、珈琲もそうですが、一番大事なのは風景です。

会場の笠沙美術館から眺める沖秋目島。東シナ海に浮かぶ無人島です。

天気のよい時は、青い海、青い空、無人島……迫力ある風景が目の前に。眺めだけなら、日本一眺めがいい美術館なのではないでしょうか。ここより眺めがいい美術館があったら教えてください。

この風景を眺めながら、淹れたての珈琲を飲みたい! そういう私の「エゴ」が、このイベントの原動力になってます。

明日の天気は、快晴とはいかなそうですが雨は降らないようです。とりあえずよかった…。ここの風景は、曇天の時はそれはそれで神秘的なので、「天子の梯子」が降りてくることを期待したいですね!

ところで、今日は明日の珈琲に使う水を川辺まで汲みに行ってきました。

川辺の高田というところにある、「命水」というお水です。 凝結凝灰岩を通ってきた水はまろやかでとても美味しく、珈琲によく合います。

ちょっと前まで、地元の人の水汲み場、知る人ぞ知る名水でしたが、最近ここに水汲みに来る人が増えて、どんどん整備が進んできました。今日行ったら、立派なトイレと休憩所が出来ていました(休憩所は建設中)。高田の地元の人たちが地域おこしで頑張っているみたいですが、本当にすごいですね!

肝心の水汲み場所も、タンクに水が入れやすい工夫がしてあって感心しました。「海の見える美術館で珈琲を飲む会」では、初回からここのお水を使っていますが、年々水汲み場が立派になっていくのを感じています。来年くらいにはカフェでも建っていそうですよ。

というわけで準備も着々と進んでいます。明日はぜひ笠沙美術館までお越し下さい。


【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3
日時:11月13日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木8666-1 )
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)


【道案内】鹿児島市内からのアクセス
(1)谷山インターから県道20号線へ。(大坂経由)
(2)南さつま市に入って加世田で右折し国道226号線(笠沙・大浦方面へ)
(3)笠沙町玉林で「杜氏の里笠沙」の看板に従い左折
(4)「杜氏の里笠沙」の正面が美術館です。
(谷山インターから車で約1時間20分)

※公共交通機関を利用すると、バスで行くことはできますが所要時間が半端ないので車で来るのがオススメです…。 

2016年11月10日木曜日

「珈琲と洋酒 水」——珈琲を飲む会vol.3情報

「海の見える美術館で珈琲を飲む会」に最も重要なのは、景色と、それから珈琲!

というわけで、昨年に引き続き、 珈琲は天文館の深夜の洋酒喫茶「珈琲と洋酒 水」さんに出張販売していただきます。

昨年は、予定では「古本喫茶 泡沫(うたかた)」さんに出張販売をお願いしていたのですが、急遽出られなくなったということでのピンチヒッター出店でした。

そういうご縁をいただいてから、後日お礼にお店に伺ったら、すっかり家内は「珈琲と洋酒 水」のファンになってしまい、足繁く通っております。

「水」は天文館の地蔵角交番近くの雑居ビルの2階にあり、ちょっとわかりにくい立地でいつも空いていますが(笑)、とてもステキなお店です。いい味を出しているのがマスターで、一見ぼーっとしているような隙のあるところが落ちつきます(ちなみにマラソンや自転車もやるスポーツマンです!)。

それに、席料を取らないところも入りやすくていいです。メニュー表にはちゃんと値段も書いていて明朗会計のお店。天文館で飲んだら二次会は「水」で決まりですね。

そして、お酒を飲まない私には、「珈琲と洋酒」の看板が有り難いです。深夜のバーで遠慮なく珈琲が飲めます。ちなみに「珈琲アイス」(みたいな名前)もあって、これはアイスクリームの上に珈琲豆をひいた粉を振りかけたデザート。これが美味しいんですよ。でももちろん「珈琲を飲む会」の時にはありませんので、これは天文館のお店に行った時に召し上がって下さい。

昨年の「珈琲を飲む会」は、事前の想定以上に人が来て珈琲を淹れまくり、珈琲を淹れる杯数の最高記録をマークしたそうです。こちらも珈琲をお待たせすることになってしまって申し訳なかったですね。でもその反省から、今年は体制を充実して臨むみたいですよ!

当日は参加料500円で珈琲1杯付ですが(ちなみにお店で飲んだら珈琲600円だったと思います)、おかわりは200円にしてもらいました! 私も3杯くらい飲もうと思います。

「珈琲を飲む会」は、景色のいいところで淹れたての珈琲を飲んだら美味しい、というのがそもそもの始まりです。そういう最高の一杯、早く飲みたくてうずうずしているところです!

【珈琲と洋酒 水】海の見える美術館で珈琲を淹れまくる会
↑昨年のイベントの模様。

【珈琲と洋酒 水】海の見える美術館で珈琲を飲みませんか? 2016
↑今年のイベントの案内。


【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3
日時:11月13日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木 )
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

2016年11月9日水曜日

プチマルシェもやります!——珈琲を飲む会vol.3情報

今年の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」、昨年同様プチマルシェもあります!

お昼時に来た方は迷わず「食堂 勝八」でランチを食べてください。昨年、双𠝏鯖ピザを販売していただきましたが、すぐに売り切れてしまいました。会場の付近にはランチを食べるようなところがあまりないので、これは早い者勝ちですよ!

しかし実は、今年は鯖がとっても不漁で、双𠝏鯖ピザは作れないんだそうです。それで代わりに「溶岩pizza」というものを引っ提げて販売いただく予定。これ、先日行われた「南さつまグルメグランプリ」というものに参戦したメニューですね。このイベントは行くことができなかったので、私も当日食べるのが楽しみです!

そして、加世田のクルマ屋さんオート・エスによります「ZAKCAR」は、今年はレザークラフトのワークショップを開催してくださるとのこと。

9月に行われた「しやくしょマルシェ」というイベントで初めてこのレザークラフトワークショップが開催されたんですが、大人気でひっきりなしにお客さんが訪れ、材料が足りなくなるくらいだったみたいです。

気になるその内容は、皮のブレスレットをつくるというもので、実はうちの娘(6歳)も先日やりました! といっても実際作業したのはほとんど私ですけどね…。割と雰囲気のあるブレスレットが簡単にできて、娘も大満足だったようです。

プロ仕様の道具で綺麗に切り出される皮の部材を眺めるだけでも楽しいワークショップですよ。店主のオート・エス2代目さんは「2代目日記 season2」というブログもやっているのでこちらも要チェックです(レザークラフト関係の記事もいっぱいあります)。

さて、最後に「南薩の田舎暮らし」では、今回もドリンクスタンドを行う予定です。

もちろん「珈琲を飲む会」なので、基本的には珈琲を飲んでいただきたいのですが、珈琲が苦手な方もいますし、珈琲ばかり何杯も飲んだら胃の調子が悪くなるかもしれないので、口直しに爽やかなレモネードやジンジャーエール、梅サワー(全てホット/アイスあり)を用意してお待ちします。

その他、珈琲のお供の焼き菓子なんかも準備する予定。あ、もちろんコンフィチュールも販売しますので、是非買って下さいね!

ところで、「珈琲を飲む会」からしたらライバルかもしれないのですが、実は当日、坊津で9時から「特産市in坊津」というイベントが開催されます。そこで、「オリジナル海鮮丼」がなんと300円で販売されるんですよ! うーん、食べたい。

数量限定だから行っても確実に食べられるわけではなさそうですが、これを食べるためだけに坊津に行きたいくらいですね。もちろん「珈琲を飲む会」があるから行けないけど。

というわけで、お昼ご飯は坊津で海鮮丼を食べて、お昼過ぎに「珈琲を飲む会」に来ていただくというのもアリかな…と思っています。坊津の特産市は2時には終わるので十分間に合いますよ!

【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3
日時:11月13日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木 )
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

2016年11月8日火曜日

つばめ文庫——珈琲を飲む会vol.3情報

11月13日の「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3」にご出店いただきます「つばめ文庫」。

昨年の「珈琲を飲む会」でのご出店が、初めての鹿児島市外での販売だったそうです。


田舎で本が売れるわけない、というセオリーを打ち破り、昨年は結構本が売れたみたいです。このあたりは古本屋も新刊書店もどちらもあまりない地域なので、「出店を心待ちにしていました」というようなお客さんもいました。すごく手応えがあった出店だったみたいですね!

それにしても、本がある空間、っていいですよねー。この空間作りのために「つばめ文庫」さんに来ていただいている感じです。

そして、「古本と珈琲」ってのはとても相性がいいです。どうしてなんでしょう。「新品の本と珈琲」も悪いことはないのですが、「古本と珈琲」になるとぐっと雰囲気が出ますよね!

そういえば昨年は、「つばめ文庫」店主の小村さん(写真でピザを頬張っている方)には、ミニ講演会もしていただきました。事前の予定とは違って(笑)ご自身の読書遍歴についての話でしたが、そこで強くオススメされた本が山下洋輔さんの『ドバラダ門』。

これは鹿児島アリーナにある古い門で、昔の鹿児島刑務所の門。この門を、ジャズピアニストの山下洋輔さんのお祖父さんが設計したということで、そこから家族史や地域史が飛びだし、小説とも随筆とも言えない独特な本になっているのだそうです。

私事ですが、うちの母がこの本にものすごく興味を惹かれ(幼少の頃に原良の方に住んでいたということもあり)、「珈琲を飲む会」の後に早速図書館で借りて読みふけっていました。

ところで、今年の12月9日-12日には、南さつま市万世の丁子屋石蔵をお借りして「石蔵古本市」というイベントを開催するのですが、実はその手配をお願いしているのもこの「つばめ文庫」さん。とてもお世話になっている古本屋さんなんです。

つばめ文庫さんは「つばめの旅日記。」というブログで日々情報発信していますのでそちらも覗いてみて下さい。

というわけで、当日は珈琲を傾けながら、ぜひお気に入りの一冊と出会ってください!


【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3
日時:11月13日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木 )
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

2016年11月6日日曜日

トクダマサミさんの「海と風のリチェルカーレ」——珈琲を飲む会vol.3情報

一大イベント「いなかの夜カフェ@西福寺」の余韻に浸るまもなく、次は恒例の「海の見える美術館で珈琲を飲む会」が控えています。

【参考】「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3」開催案内、及び出店者募集!

というわけで、今週は「珈琲を飲む会」に向けてお知らせを頑張っていきたいです!

さて、今年の「珈琲を飲む会」のメインイベントは、ギター生演奏!

ふしぎで素敵なギター演奏を行うトクダマサミさんに、「海と風のリチェルカーレ」として笠沙の風景と共鳴するギターの即興演奏を行ってもらいます。14:00から、休憩を挟み90分程度。

多分、読者の方でトクダマサミさんをご存じの方はごくごく僅かだと思います。トクダさんを目当てにしているお客さんは少ないでしょう。でも、トクダさんのギターはぜひぜひ聞いてもらいたいです。笠沙の風景と珈琲と、トクダさんのギター、もう素晴らしい空間になることは間違いないのです。

ひとまず、vimeoで聞いてみて下さい↓

soraruki from masami.tokuda on Vimeo.

どうですか? これ、楽譜があるワケじゃなくて、即興演奏なんですよ。その場の空気感に応じて紡がれるギターの世界。ちょっとした機材(録音・繰り返し再生ができる)を使って、ギター一本とは思えない複雑な音を作っていきます。

私がトクダさんのアトリエ(本業は木工家です)を訪ねたのは8月の夜。薄暗いアトリエで、私一人のためにギターの即興演奏を聴かせてくれました。素晴らしい体験でした。まるで別の世界に迷い込んだような…。アトリエは 鹿児島市の田上にあるのですが、まさか田上にこんな世界があるなんて、周りの人は想像すらしてないだろうと思います。

そして今回は、秋の午後で、しかも海風を受けての演奏ですから、その時とはまた違った世界が展開されるだろうと楽しみにしています。そういう期待を込めて、(主催者として)当日の演奏を「海と風のリチェルカーレ」と題させていただきました。

リチェルカーレ」とは、ルネサンス音楽や初期バロック音楽における音楽形式の呼び名で、(1)「特に形式らしい形式を持たない即興的な曲」と、(2)「いくつかの声部が模倣的に複雑に絡み合うフーガ的な曲」の2つを指します。こういう、全く正反対の曲のタイプを指すのに同じ「リチェルカーレ」という呼称が与えられるのが興味深いです。

(1)の曲の例としては、フランチェスコ・ダ・ミラノという人のリチェルカーレ。トクダさんのギター演奏にも通じるものがあるような気がしています。



(2)の曲の例としては、有名なJ.S.バッハの「音楽の捧げもの」のリチェルカーレでしょう。西洋音楽史に燦然と輝く名曲です。



「神」といわれたフランチェスコ・ダ・ミラノやバッハに擬するわけではありませんが、トクダさんのギターはそれくらい幽玄な表現力があると思います。トクダさんは一般には無名ですが、知る人ぞ知る存在なんだそうです(私も知人を通じてご紹介いただいたので、偉そうなことは言えませんけど。あ、それにもちろんこんな古風な音楽ではありませんよ! )。

当日は、演奏会というよりもBGM的なものとしてギターを弾いてもらいます。そんな素晴らしい音楽なのに、BGMで使うのはもったいないんじゃない? と思う人もいるかもしれませんが、これはトクダさん自身からの希望でもあります。それに、BGMって簡単なようでいて、実は一番難しい音楽だと思います。

というわけで、「海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3」、トクダさんのギターからどんな世界が紡がれるか、どうぞお楽しみに!

【情報】
海の見える美術館で珈琲を飲む会 vol.3
日時:11月13日(日)10:00〜16:30
場所:笠沙美術館(南さつま市笠沙町赤生木 )
参加料:500円(コーヒー1杯つき、子ども無料)

「いなかの夜カフェ@西福寺」大盛況! ありがとうございました!

昨日11月5日は、「いなかの夜カフェ@西福寺」でした!

多くの方にお越しいただき、喜んでいただけたと思います。慣れない仕事で不手際もありましたが(主に、コーヒーがなかなか出なくてお待たせしてしまったところですね。ホントすいません!)、事故もお金の間違いも、大きな混乱もなく終えることが出来ました。お客様のお陰です。本当にありがとうございました。

お客様は、当初の狙い通りほとんど地元の方で、仲間同士で盛り上がる方、静かに本を読まれる方、スイーツを頬張る方とめいめいに楽しんでいる様子でした。中には、年に一度の夜の外出ができたと喜んでいる方もいたそうで、「なかなか夜に出て行けない女性に向けて」という最初の思いが実現したような気がします。

途中、子どもたちがわーわー盛り上がって走り回ったのは想定外でしたけど、子どもの世話をせずにゆっくりできてお母さん方にはかえってよかったかもしれません。いつも仕事に家事に育児にと息をつく暇もない皆さん方に、ほんの一晩ですが羽を伸ばす時間を提供できていたとしたら嬉しいですね!

当日は、ご注文への対応であたふたしてしまってほとんど写真を撮れませんでしたが(去年と同じ…)、ある分だけで雰囲気をご紹介します!

用意していたオリジナル番号札。

この10番まである番号札が、一番注文が立て込んだときは全部出払いました!

ってお待たせしすぎですよね。しかも、番号札を回収するという手順に慣れていなくて回収漏れもけっこうあり、どの注文がまだできていないのか分からなくなる始末…。

あ、でも、去年はもっと慣れてなかったので番号札もなく、訳が分からなくなって「まだ注文が来てない人は教えてください」というような状態になりましたが、今年はそういうこともなく、なんとか全ての注文をお届けすることができました! よかったよかった。

会場の様子はこんな感じです(営業前)。

昨年の台風で大きく被害を受けた本堂。その本堂がキレイに改修されています。そこにテーブルを12脚ならべました。

混み合う時間は、このテーブルが全部埋まり、危うく座れないかもしれないという状態になったくらいです。でもキャパ的にはちょうどよかったと思います。

前半(7時までくらい)は、かなりお客さんが少なくて、「昨年は今の時間帯が一番忙しかったのにおかしい。見捨てられたのか…!?」と焦りましたが、皆さんが「夜カフェ」の趣旨をよく汲んで下さっていたのか、遅い時間から賑わいました。ありがとうございます!

テーブル毎に、キャンドル、松ぼっくり、お花を並べました。松ぼっくりは吹上浜海浜公園で拾ってきたやつで、お花は家の周りからパパッと摘んできたやつです。

そのお花を、住職さんの奥さん(坊守さん)が品よく活けて下さいました。さすがにお花を活けるのに慣れていらっしゃる! とても助かりました。当日、子どもさんが急病になったということで大変な状況の中、いろんなお手伝いをいただいた坊守さんには大感謝です。

そもそも、「夜カフェ」をお寺でしてくれないかとご提案してくださったのも坊守さん。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

8時過ぎくらいから、ピアノ生演奏も始まりました!

ちょうどこの時間、多くの人で賑わって注文が立て続けにきたところでした。コーヒーをお待たせしまくったのもこの時です。スイーツが来ているのに、コーヒーがまだ……という状況になり、会場の雰囲気も悪く……なりかけたところでのピアノ演奏!

救われました(コーヒー担当の私が)。なごみました。音楽を聴きながらお待ち下さいね〜、という気分になりました。音楽の力ってすごいですね。ステキなピアノを聞かせてくれた先生に感謝です!

こうして、9時半ころにはほとんどのスイーツが売り切れてしまいました。

11時までの営業なのに売り切れるの早すぎです。お持ち帰りを希望されたお客様が多くて、それが誤算でした。

急遽お持ち帰りも対応しましたが、そのための箱も用意していませんでしたし、せっかく来て下さった人に行き渡らなかったところがあったので、やっぱりお持ち帰りはしない方がよかったかも? と反省しています。

ところで、今回の夜カフェの目玉の一つは、大浦の謎のパティシエ「T福」さんのスイーツだったんです。私は結局「チョコテリーヌ」の切れ端しか食べられませんでしたがめっちゃ美味しかったです。もっと食べたかったですねー。

10時前くらいからは新たなお客さんも来なくなったので、私もようやくゆっくりすることが出来ました。

スリランカ・カレーを食べて、コーヒーを飲みました。当日は準備が忙しくて、お昼ご飯も食べることができなかったのでようやくの休息です。

祭壇(といっていいんでしょうか?)を眺めながらの食事は格別ですねー。祭壇の照明もリニューアルされてステキにライトアップされていますよ!

……こうして、夜が更けていきました。

写真には全然写ってませんが、上には素晴らしい星空!

空気が冴え渡って星が瞬き、最高の夜でした。寒すぎるんじゃないかと心配していましたが、冷え込みもそれほど厳しくなく、ちょうどいい感じの気候でした。

片付けも、最後まで残っていたお客さんが手伝ってくれて、スムーズに済みました。昨年は撤収したのが夜の1時くらいでしたが、今年は12時には終わりました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

ちなみに「次はいつやるんですか?」と何回も聞かれましたけど、未定です!  というわけで次回を気長にお待ち下さい。